2023年06月04日、『韓国銀行』が「最近の海外直接投資増加背景および外国為替部門の示唆点」というリポートを出しました。
米中の対立激化とサプライチェーンの組み換えによって韓国内企業の海外直接投資が急増しており、これが外国為替需給に悪影響を与える可能性がある――としています。<中略>
2020年から2021年にかけて、韓国の対外直接投資(資産)は1.9倍に拡大しています。つまり、異常なほど海外への投資が拡大したのです。
これは対外資産の増加ではありますが、資金流出です。
『韓国銀行』が何を恐れるているかというと、ウォン安もさることながら、現物市場の需給バランスです。読者の皆さまもご存じのとおり、韓国は貿易収支が赤字に傾いています。ということは外貨のIncomeが減って、出ずっぱり方向になっているわけです。
つまり、民間の韓国企業が市場に供給できるドルが減少しています。その上にウォンからドルに換えて海外に投資だー!というトレンドが大きくなったら(なっていますけど)どうなるでしょうか?
ドルの調達コストが上がりますし、トレンドが続けばドルの流動性が逼迫する可能性があります。
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https://money1.jp/archives/106766