匿名掲示板『2ちゃんねる』開設者のひろゆき氏が6月16日、十円玉の素材価値高騰のニュースを受けて「一円玉は溶かして売った方が儲かると言われてる」と投稿していますが、これは誤りです。
一円玉はアルミ1gでできており、1,000枚を集めることでアルミ1kgとなりますが、アルミ地金の価格は2026年6月末時点で690円程度の見通しです。
勘違いの背景には「一円玉を作る製造コストは1円以上かかる」という話が広がっていくうちに、「一円玉の素材としての価値が1円以上ある」と受け取る人が増えたためと思われます。
まず最初に伝えたいのは、仮に儲かったとしても、一円玉を溶かす行為そのものが犯罪だということです。
貨幣損傷等取締法では貨幣を鋳つぶすことを禁じており、違反すれば一年以下の拘禁刑、または二十万円以下の罰金が科されます。これは十円玉でも同じです。
そのうえで、経済的にも割に合いません。
「ココがポイント」で取り上げたキロ690円はアルミ地金の基準価格であり、個人が持ち込むスクラップの買取価格はこれより低くなるのが一般的です。1,000枚(1kg)を集めて売っても、手にできるのは1,000円以下になります。
さらに、アルミを溶かすには660度を超える高温が必要で、これには燃料や電気のコストもかかります。とてもではないですが、利益を出すことはできません。
将来的にアルミ価格がさらに上がる可能性もありますが、その場合でも結局は貨幣を溶かす行為が犯罪であることに変わりはありません。ご注意ください。
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/72d8357105e8632fc7485d803bf32ab3d84a0529
