富士山は「管理され切ったテーマパーク」 “閉山期登山禁止”をクライマーが痛烈批判、相次ぐ救助要請に「地元の責任もある」
現在の富士登山は「管理され切ったテーマパーク」
山小屋を使わないとダメ、時間を守らないとダメ、入山料を支払い、その上人混みで大混雑……といった現在の富士登山について、鈴木氏は「言ってしまえば管理され切ったテーマパーク。1人ずつ整列して登頂するのが果たして登山と言えるでしょうか。もはや、本当に自然を愛する登山者が行く場所ではなくなってしまった。過度な観光利用により、本来の登山文化が失われているんです」と口にする。
「今起こっている遭難は、登山者ではなく、登山の領域にはみ出してきた観光客によってもたらされているもの。軽装で登るインバウンドなどはその最たるものです。そこには、夏と冬の技術差が世界一大きい山なのに『夏なら初心者でも登れる山』と大々的に発信してきた地元の責任もあります。過度な観光利用が生み出した弊害を、『冬の富士山は危険』という単純化した問題にすり替え、従来の登山者に押し付けているのです。
市長は『富士山は安全な時期に登って』と言いますが、夏は安全と言い切るのもどうなのか。私も富士山でガイド経験がありますが、落石や雷で亡くなる方も多く、夏は夏で十分危険を伴う場所です。大切なのは夏や冬といった時期で区切ることでも、徹底的に管理して危険を排除することでもなく、1人ひとりがどこまでが安全かを考え行動することではないでしょうか」
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