2015年の研修旅行について、もうひとつ気になる記録がある。
沖縄到着初日の夜にホテルでの講演があるが、そこで行われたQAでの内容についてである。
2015年以前は、宮城喜久子氏 (ひめゆり学徒隊に参加し負傷兵の手当てに当たった方)が務めることが多かった講演枠を、2015年は磯野直氏が担当している。生徒全員が対象の、研修旅行初日に行われる重要なプログラムだ。
磯野氏は冒頭でこう述べている。
「半年くらい前に西田先生から連絡があって、沖縄タイムスを読んでいただいて話をしてほしいということでまいりました」
と。当時学年主任だった西田現校長が、沖縄タイムス記者の磯野氏に直接オファーを入れた流れと読める。
問題は、講演後のQAにある。
生徒のひとりが質問した。
生徒 「当時、基地で働く人たちがベトナム戦争に反対するために武器を壊したり物資を抜いたりしていたことも、今の非合法な基地反対活動も、少なくとも合法ではないですよね。」
磯野氏「そうしなければ気が済まなかった人たちがいる。その人たちを非合法だと責められるかどうか」。
生徒「今の政府のやり方は間違っていると思って非合法な措置をとってもいいということか?」
磯野氏「どういうことを非合法というのか?」
生徒「当時の法律が正しいかどうかは別として、法律で禁じられていることをすること。おかしいと思ったら違法行為でも良いのか。」
磯野氏「物資を壊したこと、それは間違っていると思う?」
生徒「少なくとも、その当時の法律がある限りは。」
磯野氏 「意思表示をすることが大事なこと。バックボーンがある人たちを違法だと断ずることはなぜできないか説明してきたつもりだが」
生徒 「今も違法行為で良心を果たすことは正しいのか」
ここで同席していた教師が「水掛け論になる」として議論を打ち切った。
「今も昔も」という問いに対して、
磯野氏は「今は違う」と明確に否定せず、
先生は、法と良心の関係というテーマに辿り着いた生徒の議論を打ち切った。
https://note.com/beloved_tomoka/n/ndb74805fb7e7
