運転手「ハンドル左なのに右へ」 総点検指示のEVバス、事故の瞬間
https://www.asahi.com/sp/articles/AST9Z3DJFT9ZTIPE004M.html
中国製の電気自動車(EV)バスを販売する「EVモーターズ・ジャパン」(北九州市、EVMJ)のEVバスに複数のトラブルが起きている。朝日新聞は、9月に起きた大阪メトロ(大阪市)のバスによる単独事故の動画を入手した。
大阪メトロによると、事故は9月1日、同社の子会社が運行するEVMJのバスで発生。回送中の予約制相乗りバスが大阪市内を走っていたところ、中央分離帯に乗り上げた。
メトロによると、50代の運転手は事故後、同社の聞き取りに対し、「衝突直前、ハンドルを左に切ったが、右に流れていくような感覚があった。車体をコントロールできなかった」と説明した。
原因についてメトロはEVMJから、車体の横滑り防止装置(ESC)が働き、右前輪がロックしたという趣旨の説明を受けたという。ただ、メトロは車体に不具合がなかったかどうか調査を続けている。
国土交通省はEVMJに販売したバスの総点検を指示。EVMJは朝日新聞の取材に対し、「速やかに安全を確保できるよう、全社をあげて全車両の総点検を実施している」とする一方、トラブルの詳細は総点検後に説明するとしている。
