今まで明らかになっていなかったジャニーズ事務所とタレントの契約内容。独占入手した「契約書」に並んでいたのは、一般社会では考えられない驚きの文言だった。新たなパンドラの箱を開ける。
契約はこれで解消します
’94年当時、ジャニーズ事務所は、東京・六本木にある雑居ビルの7~8階に間借りしていた。地下鉄の乃木坂駅近くにある現社屋から徒歩で20分ほどの距離だが、現在はそのビルの姿はなくなり、ホテルに建て替えられている。
「メリーさんが呼んでいるよ」
アイドルグループ「忍者」の一員だった志賀泰伸氏が、マネージャーからそう告げられたのは同年の夏頃。メリー喜多川副社長(’21年死去)の執務室に入ると、志賀氏の顔を認めたメリー氏はこう言い放ったという。
「もう忍者のメンバーじゃなくていいから。ジャニーズとの契約はこれで解除します」
あまりに唐突なメリー氏の言葉。アイドルとしての未来が暗転した志賀氏は、その瞬間、なにも考えることができなくなったという。<中略>
「専属契約書」からまずうかがえるのは、ジャニー氏が芸能界で、タレントと共に見ていた壮大なビジョンである。
第2条にはこう記されている。
〈乙(タレント)は甲(ジャニーズ事務所)に対し、日本を含む全世界を包含する太陽系全域における芸能創作活動のために第三者と交渉・協議する権限を与え〉(丸括弧内は引用者、以下同)
ジャニーズタレントの活動の舞台は、120億kmの広がりを有する太陽系全域を想定しているらしく、事務所側もそうした視点で仕事を獲得するというのである。
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https://gendai.media/articles/-/116246