自民党・宏池会(現岸田派)の前会長、古賀誠氏(81)が9日放送のTBS「報道特集」にインタビュー出演した。6日に膳場貴子キャスターのインタビューを受けた内容が放送された。
番組では岸田文雄氏が昨年に総裁選で敗れた後、古賀氏と確執がある麻生太郎氏の支援を得ようと動き、それを見た古賀氏は名誉会長の座を退き、岸田氏とは距離ができたと説明された。
古賀氏は、岸田首相について「まず大事な役割に取り組んでいただく中で、私も温かく見守る」としつつ、「保守本流の政治を基本にして考えていただかなければいけない。宏池会はあくまで憲法に流れる平和主義、基本的人権、主権在民、これだけは堅持すべき」と主張した。
ただし、「正直おっと驚きますよ」と、岸田首相が「敵基地攻撃能力も有力な選択肢」などと発言したことを指摘。総裁選で勝利した経緯を踏まえ「いつまでもその人たちの言い分を聞いていかなきゃいけないというのであれば本末転倒だと思います」と述べた。
膳場キャスターのそれは誰かの問いに「安倍さんであり、麻生さん」と答えた。
古賀氏は、マックス・ヴェーバーの「職業としての政治」を引用し「悪魔と握手してそれを達成するというのも責任倫理だとマックス・ヴェーバーは言っているんですね。しかし、その悪魔の言うとおりになったら本末転倒で、それは許せません」と持論を述べた。
「戦争に近づいていこうとしている環境作りに対しては、より慎重であってほしいし、時と場合では、僭越ですが、もう一度考える必要があるのではないかという議論はさせていただきたいなと思う」と語った。
ディリースポーツ 10/9(土) 20:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/977a9d0a93627d00673fe3730fa5ac392affe4fa
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