ロシアによるウクライナ侵略戦争が、人類の宇宙開発にまで暗い影を落としている。
米露を含む15カ国の協力で運営されてきた国際宇宙ステーション(ISS)をめぐり、ロシア側は「経済制裁が解除されなければ正常な関係に戻らない」とする見解を発表。さらに4月初旬、ロシア国営の宇宙開発企業「ロスコスモス」のロゴジン総裁がツイッターに「宇宙開発プロジェクトにおける関係は、不法な制裁が解除された場合にのみ回復することができる」と投稿した。
背景を考えればあまりにも一方的かつ身勝手な物言いにも聞こえるが、実はこのロゴジン氏は過去にも世界を挑発するような過激発言を繰り返してきた経緯がある。2年前にも彼の口から驚くべき宣言が飛び出しているのだ。2020年9月の記事を再掲する。
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今月14日、金星上空の大気中から生命体が存在している証拠となりうるガス、ホスフィンが検出されたと話題になった。太陽系の惑星の中で地球に最も近いにも関わらず、火星と比べてあまり注目されてこなかった金星であるが、今後は地球外生命体探索のターゲットとして重要な位置を占めることになる。
そんな中、ロシア国営の宇宙開発企業「ロスコスモス」CEO、ドミトリー・ロゴジン氏が「金星はロシアの惑星だ」と発言した。2015年、プーチン大統領の指示によってロシア連邦宇宙庁と同国のすべての宇宙企業とを一つにまとめて誕生した国営企業こそ、ロスコスモスである。そのトップであり、かねてよりプーチンの“お気に入り”としても知られているロゴジン氏による今回の発言。やはり背後には、プーチンの意志が少なからず働いているとみて間違いないだろう。
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