韓国の今年7月の商品収支が、10年ぶりに赤字に転じた。ウォン·ドル為替レートは13年5か月ぶりに1380ウォンを越えた。韓国銀行は、8月には経常収支さえ赤字転換した可能性があると見ている。 韓国経済の対外健全性に「赤信号」が灯ったのだ。
韓銀が7日発表した「7月国際収支」(暫定)によると、韓国の商品収支は1年前より67億3000万ドル減少し、11億8000万ドルの赤字を記録した。商品収支の赤字は、2012年4月(-3億3000万ドル)以来10年3か月ぶりのことだ。商品収支は、国境を越える輸出入だけを計算する貿易収支とは異なり、海外法人の第3国輸出まで反映される。先月、貿易収支が66年ぶりに最大赤字(-94億7000万ドル)を記録した状況でも、韓国政府は「商品収支は良好だ」と主張したが、商品収支さえ赤字となった。
商品収支の悪化で、韓国の7月の経常収支は10億9000万ドルの黒字に止まった。3か月連続黒字だが、昨年同期より黒字幅が66億2000万ドル(-85.9%)減少した。月間減少幅では、2011年5月(-79億ドル)以来11年2か月ぶりの最大規模だ。
今年1~7月の累積経常収支は、258億7000万ドルの黒字と集計された。昨年同期(494億6000万ドル)比235億9000万ドル減少した。 韓銀経済統計局のイム·インヒョク国際収支チーム長は「商品収支が赤字を示したのは、大部分エネルギー価格急騰にともなう輸入単価上昇のため」とし「中国の景気鈍化などにともなう輸出物量縮小も一部作用した」と話した。韓銀は、貿易収支赤字が史上最高値を記録した8月には、経常収支も赤字転換した可能性があると明らかにした。
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