すご腕FXトレーダーも顔負け
急激な円安に歯止めをかけるため、財務省が行った為替介入(実施は日銀)は9兆円以上にものぼる。9月から10月にかけての介入で、一時は1ドル=151円を突破した為替相場も、その後は小康状態になった。
シグマ・キャピタル代表の田代秀敏氏によると、
「為替介入はタイミングが重要です。円ドルのマーケットでは一日に数百兆円が取引されるため、いくら財務省でも力ずくで相場を動かせるものではありません。ですから基本的に投機筋が休んでいる金曜の夜などに不意打ちするのは常套手段。米国の財政当局等と緊密な連絡を取りながら、ここぞという瞬間に大量の注文を出し、行き過ぎた為替水準に冷水をかけるのです」
もちろん為替介入は利益を出すのが目的ではないが、財務省は結果的に大儲けとなったはずだ。同省は利益を明らかにしていないため、公表されている数字で計算してみる。外国為替資金特別会計で保有している外貨預金は約1370億ドル。この中には前回の11年前に為替介入した際のドルが含まれている。当時、財務省は1ドル=70円台に突入するほどの超円高にブレーキをかけるため、約14兆円分の円売りドル買いを行ったのだ。そして今回は逆に約9兆1881億円分のドル売り円買いを実施。言うなれば安く仕込んでおいたドルを高値のピークで手放したことになる。
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https://news.yahoo.co.jp/articles/66bd2e5ffceeaac3d40ba8fac344b68b172fd206