【広州=川上尚志】独フォルクスワーゲン(VW)が中国通信機器最大手の華為技術(ファーウェイ)と自動運転技術の開発を念頭に提携を検討していることが11日、分かった。VWの中国法人とファーウェイが合弁会社を設立し、技術開発に共同で取り組むとの見方が出ている。VWは中国販売をてこ入れし、ファーウェイも技術の提供先を広げ、関連事業を伸ばす狙いとみられる。
VW中国法人のシュテファン・ヴェレンシュタイン最高経営責任者(CEO)が11日、中国メディアなどに対し「ファーウェイと事業の話し合いを進めている」と説明した。2021年末、VW中国法人とファーウェイが自動運転技術を開発する合弁会社の設立を検討していると一部メディアが報じていた。ファーウェイは11日、日本経済新聞の取材に対し「コメントしない」とした。
VWは傘下の独アウディが自動運転の技術開発でファーウェイと提携済みだ。さらに、ファーウェイは21年7月、車を無線接続できるようにする通信規格「4G」のサービス提供に不可欠な標準必須特許(SEP)などのライセンス契約をVWグループの部品メーカーと結んだと発表している。VWとファーウェイが合弁会社を設立すれば、関係は一段と深まる。
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