パナソニック、容量5倍の新EV電池の試作品公開…テスラへの供給念頭
パナソニックは25日、電気自動車(EV)向けの新型電池「4680」の試作品を公開した。米EV大手テスラへの供給を念頭に開発を進めており、電池容量は現行品の約5倍となる。実用化の技術的なメドが立ったとし、量産化に向けた試作ラインを今年度中に国内工場に設ける方針も明らかにした。
新型電池は直径4・6センチ、高さ8センチの円筒形で、直径は現行品の約2・2倍。容量が大きいため、搭載本数を減らすことができ、EVの製造コストの削減やより安全な電池制御につながることが期待される。
パナソニックの電池事業は、これまで複数の事業部門に分かれていたが、今月、社内分社の「エナジー社」に統合された。同社の只信一生社長は25日、読売新聞などの取材に応じ、「(4680は)緊密なパートナーシップを結ぶテスラの強い要望で開発している。EVの普及を後押しする性能がある」と述べた。
一方、米アップルが開発中とされるEVへの電池供給については、「個別の話は控えるが、様々な可能性の広がりは否定しない」と述べるにとどめた。
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