<朝鮮人民革命軍のウクライナ東部への派兵計画が伝えられているが、失う物のない「無敵の軍隊」は、本当に戦況を変えるかもしれない>
北朝鮮がロシア軍を支援するためウクライナの戦闘地域への部隊派遣を検討していると、ロシアとウクライナ東部の親ロシア派支配地域の複数のメディアが伝えた。<中略>
北朝鮮の軍隊はベトナム戦争で米軍と戦い、複数の中東地域で主にアメリカが支援する勢力と戦ってきた。加えてナミビア独立戦争からイラン・イラク戦争まで世界各地の紛争地域で直接的な介入を避けつつも、アメリカと敵対する勢力にテコ入れしてきた。
北朝鮮の介入でロシアが優勢になれば、西側諸国の関心は引き続き東欧にクギ付けになり東アジア情勢が注目されずに済む。なおかつアメリカには引き続き圧力をかけられ、北朝鮮にとっては一石二鳥だ。
しかも北朝鮮の軍隊がウクライナで戦うことになるのは、米軍の助言と訓練を受け、米情報機関と協力し、NATOから膨大な武器供与を受けている軍隊。北朝鮮にしてみれば、それは願ってもない実戦経験だ。
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