NVIDIAは9月19日よりカンファレンスイベント「GTC 2022」を開催していた。新型GPUであるGeForce RTX 4090/4080がお披露目されたほか、同社CEOによる基調講演や質疑応答なども実施。そのなかで、「もうGPUの価格低下傾向はおわった」との、ユーザーにとって悲しい見通しが語られたようだ。海外メディアDigital Trendsなどが伝えている。<中略>
さらにGTC 2022では、そうしたGPUの価格について「値下がりを期待しない方がよい」との見解が、NVIDIAのCEOであるJensen Huang氏自らの口から語られる一幕があったようだ。Digital Trendsによれば、Huang氏が語ったのは、同イベントのメディア向けQ&Aセッションでのこと。別の海外メディアであるPC WorldのGordon Ung氏が、GPUの価格設定に関する質問をHuang氏に投じたようだ。そして質問を受けた同氏が語ったのは「GPUが安価になっていくというのは、過去の話になる」との見解だったとのこと。
Huang氏は回答としてまず、「ムーアの法則は死んだ」とコメントしたそうだ。ムーアの法則とは、「1.5年から2年で、集積回路のトランジスタ密度が倍となる」などの指標で知られる予測だ。つまりHuang氏は「ハイペースな技術向上により、高い性能のハードが安価に手に入りやすくなる」という希望的観測を否定している。続けてHuang氏は、半導体素子製造用のシリコンウェハーの価格が上昇してきているとも言及している。そうした材料費の上昇も、価格に反映されるということだろう。
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