テレ朝newsは5月30日、「高級スクール突然閉鎖 “授業料500万円”返金されず 保護者困惑…創立者の言い分は」との記事を配信した。東京・港区にある“インターナショナルスクール”が突然閉鎖。年間500万円にのぼる授業料を返金せず、保護者が困惑しているという内容だった。<中略>
プラダジャパンを提訴
スクールの創立者であるリナ・ローズさんはテレ朝の取材に応じ、《こちらは本当に何も悪いことをやっていないので。これだけは自信もって言えるのは、100%何も悪いことしてなくて》と“潔白”を訴えた。
リナ・ローズさんはWikipediaにも項目が存在し、それによると生年は《1974年》。続けて以下のような略歴が記載されている。
《東京都出身の実業家》《本名は高桑里奈》《1980年代よりマサチューセッツ州のボーディングスクールに進学。ニューヨークの高校を卒業》
《1998年、ニューヨークのパーソンズ美術大学BBAデザインマーケティング学科卒業。米国のシャネルに就職》
さらに《プラダジャパンに転職し、2009年に不当に解雇されたとして訴訟を起こした》との記述がある。この件についてファクトチェックを行うと、3つの記事を見つけることができた。
まず、毎日新聞が2010年4月16日の夕刊に「提訴:プラダジャパン元部長が不当解雇で 慰謝料請求」との記事を掲載した。記事内容は以下の通りだ。
《元女性部長が「容姿や服装に関する上司の発言などを、本社に報告したところ不当に解雇された」として、日本法人に慰謝料と解雇無効の確認を求める訴えを東京地裁に起こしたことが分かった》
プラダが勝訴
毎日新聞はプラダ側の《プラダのイメージを傷つけるいかなる非難も名誉棄損とみなし、断固反論する》とのコメントも掲載した。
この訴訟について続報を伝えたのは、フランスのAFP通信が運営するAFPBB News(日本語電子版)だった。
同年8月25日、「プラダジャパン、不当解雇を訴えた元販売部長を逆提訴」との記事を配信。当時、リナ・ローズさんは「ボブリース里奈」という名前だったようだ。
《イタリアの高級ブランド「プラダ(Prada)」の日本法人「プラダジャパン(Prada Jpan)」は、容姿などを理由に不当に解雇されたとして同社を訴えていた元販売担当部長のボブリース里奈(Rina Bovrisse)さんを逆提訴した》
結果はプラダ側の勝訴。日テレNEWSは2012年12月26日、「プラダ元女性部長敗訴 セクハラ抗議で解雇」との記事を配信した。
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https://news.yahoo.co.jp/articles/e72515b00ca87e49e35fd0ad1e69762b69f0c312