三重県桑名市の多度大社で行われる県無形民俗文化財「上げ馬神事」について、今年5月の神事を受けて県は、馬への負担の観点から現状のあり方を「適切ではない」と判断し、馬が駆け上がる急斜面の緩和を主催者らに近く指導する方針を固めた。6月中旬以降に開かれる、県や市、氏子組織らからつくる「上げ馬神事事故防止対策協議会」で指導する。
上げ馬神事は、地元の若者が人馬一体となり、境内に設けられた急斜面の土壁を駆け上がる。県によると、斜面の頂上は約2メートル。急坂を乗り越えられた回数で、農作物の豊凶を占う伝統行事。
今年5月の神事では、馬1頭が坂の途中で転倒し、左前足を骨折した。治癒が見込めないとして獣医師の判断で鎮痛剤を投与した上で、殺処分に至った。
県食品安全課は上げ馬神事の現状について、「このような事故が起こった以上、望ましい状態ではない」と指摘。主催者側が県の指導に応じれば、専門家の意見を踏まえて、馬に負担のかかりにくい傾斜を協議するとしている。
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