「ELS」(Equity-Linked Securityの略:株価連携証券)という金融派生商品は、一時「国民的財テク商品」と呼ばれ、韓国の皆さんに大人気でした。
2019年には100兆ウォンも購入されていたほどです。
デリバティブ商品について詳しい方であれば、ノックイン/ノックアウトオプションを使ったものといえば想像がつくでしょう。基準資産と連携して上下し、定められた閾値(一般的には6カ月ごと/購入した値から何%上下したかで判定)を超えると利払いが行われ、元本も返ってきます――が、満期になっても閾値を超えないと元本もすっかりなくす――というものです。
簡単にいえばハイ&ローゲームみたいなもので、非常にリスキーな金融商品です。そのため、このようなデリバティブ商品は、よほど勝つ見込みがないとき以外は(普通)使いません。逆にいえば、本当に勝つ見込みがあるのなら、一発勝負で使える商品です。
韓国の皆さんがELSが国民的財テク商品となるほどお金を突っ込んだのは、市場トレンドが良かったことに尽きます。うまくいけば利払いが6カ月で得られ、戻ってきた元本をまた投入できるので投資機会も多かったのです。
ところが、市場が反目になると、とたんに元本をなくす危険にさらされます。
韓国で現在問題になっているのは、中国ハンセン市場の指数を基準資産にしたELSです。
・戻らないハンセン市場!
世界が反中国に向かっている中で、どうして中国株式が上がるなどと信じられるのか、正気を疑うところですが、ともあれ韓国の皆さんは基準資産が「ハンセン指数」に連携したELSに巨額を投入していることが判明しています。
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