「被災地の道路復旧が遅い!」と防災の専門家が怒っているのがバズっていたので少し解説。
— 太田けいすけ@株式会社レンジャー 代表取締役 (@keisukeota_gifu) January 7, 2024
「アスファルトは冷えると固まって使えない」ので、平時でもアスファルト工場(合剤工場)で作られてから1時間以内には現場に運搬し、工事をするのが一般的です(特殊車両を使えば例外はある)
ですが、(続 pic.twitter.com/FIxbUntZ3G
Googleでちょっと調べただけでも能登半島エリアには合剤工場が数カ所しかありません。
— 太田けいすけ@株式会社レンジャー 代表取締役 (@keisukeota_gifu) January 7, 2024
アスファルトは1時間ほどしか施工できる柔らかさを保てないので、ある意味で食材より運搬が大変です。
そのうえ道路が渋滞すると合剤工場から運んだアスファルトが固まって現場で施工できない…という可能性も(続
あります(実際には固まらないように様々な工夫をして現場に送りますが)。
— 太田けいすけ@株式会社レンジャー 代表取締役 (@keisukeota_gifu) January 7, 2024
他の物資と違って「遠くで大量に作って送り込む」が難しいのも、復旧が遅れている原因でしょう。あと何よりも施工場所が今まさに物資輸送で使われており、工事に時間が取れない。土建屋さんの手が足りない。という理由も(続
あると考えます。
— 太田けいすけ@株式会社レンジャー 代表取締役 (@keisukeota_gifu) January 7, 2024
いずれにせよ、何かを批判するのであれば、その前に「なぜこうなっているのか」を自分なりに調べてみるだけでも原因が理解できるかもしれません。
道路の復旧工事が遅いのはアスファルトの問題だけではないかと思いますが、一つの参考にして頂ければと思います。
アスファルトローリーや、アスファルトクッカーをそんなにたくさん用意できるわけでもないので、困りますよね
— monster_disorder_もんでぃす (@disordermonste7) January 7, 2024
昔みたいに砕石で仮道施工してからでもよいかなーと…
— ちゅらさん (@32BN_Cyura) January 7, 2024
その砕石を敷く地盤の検査も必要だよね。なにせ一度崩れたり地盤が動いて脆くなってたりと言うのもあるから。頭で考えるほど容易じゃないとは思ってる。
— 毒吐き自転車好き I love Fukushima (@LOVEJITENSHA) January 7, 2024
防災の専門家でも道路整備の実情まで考えが思い至らないのは無理もないし、ましてや今の本邦にはかつてのように建設会社がひしめいている訳でもなくかつ残った建設会社も重機を持っていない中小企業が大半であるという込み入った事情までは中々思いつかないだろうなあ。 https://t.co/O1GtUyYQwj
— 愚者@C103一日目(土)東L01b (@fool_0) January 7, 2024
警備員のバイトで道路工事を何度も見たけど、カッターで切って、整地して、砂利ひいて、ローラーで固めて、プライムコーティングして、アスファルト(合材)乗せて、更にローラーでならして冷えるのを待つ。作業は1日必要。
— りっちー (@zzr1100c2richy) January 7, 2024
要は重機と資材と人員がないと無理で、事前確認も必須。簡単な事じゃない。 https://t.co/RcMGk0wQMR