WBCにおける韓国の不振には様々な原因があるが、投手陣の崩壊が最も大きかった。短期戦では投手の役割が最も重要だが、手を打つ暇もなく崩れ落ちた。代表チームにおける投手の世代交代と重なった影響もある。
韓国は9日のオーストラリア戦(7-8)、10日の日本戦(4-13)で相手チームに計21点(いずれも自責点)を奪われた。2敗の間、23安打を打たれ、14四死球(四球10+死球4)を許した。東京の現場で解説委員が「選手たちがストライクを全く投げられない。これが韓国野球の現実だ」と嘆く場面もあった。
今大会の代表チーム15人の投手のうち7人は初めて韓国代表に選ばれた。代表チームの経験のある8人のうち、コ・ヨンピョ、ウォン・テイン、イ・ウィリも東京五輪以後、今回が2度目の代表入りだ。ク・チャンモもこれまで代表チームの投手として1イニングと3分の(2017年)を投げただけだった。訓練環境もあまり良くなかった。キャンプ地のアリゾナの異常低温で、球速を上げることもままならず、KBO(韓国プロ野球)リーグで使われているものより滑りやすい公認球(ローリングス)に適応するのも難しかった。国際大会の経験がほとんどない投手たちが、体作りも万全ではない状態で、韓日戦など重圧感の強い試合に出たわけだから、結果が良いはずがなかった。
韓国代表チームのイ・ガンチョル監督の投手起用も大会規定に阻まれ、奏効しなかった。今大会でマウンドに上がった投手はイニングが変わらない限り、必ず3人の打者と対戦しなければならない。肩の痛み(コ・ウソク)や体調不良、公認球への適応失敗(イ・ウィリ、ク・チャンモ)などにより使える投手の数が限られる中、このような規定を代表チームにとって極めて不利に働いた。ベテランのヤン・ヒョンジョンから若手のキム・ユンシクまで乱調だったにもかかわらず、すぐには替えられなかったのもそのためだ。
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