中国最大手不動産ディベロッパーの一つである『万科』(Vanke)の経営が傾き、再生できるかどうかが注目されています。
この『万科』は最近までは、中国不動産会社の中でも優等生といわれていたのですが、もはや優等生でもなんでもありません。飛ぶ寸前です。
「沈没しそうな船からはネズミが逃げ出す」といわれます。
うわさレベルではありますが、「『万科』の経営陣の多くが国外に出国したまま帰らず、グループの副総経理以上が出国監視下に置かれている」――という話が出ています。
『万科』の2023年の業績は、
総売上:3,761.2億元(-9.8%)
営業利益:4,657.4億元(-7.6%)
当期純利益:121.6億元(-46.4%)
※( )内は対前年同期比の増減
と下落しました。当期純利益などかろうじて黒字で、わずか「121.6億元」しかないのです。鉛筆をなめて無理から黒字にしたような数字です。
「まだ黒字じゃん」と思われるかもしれませんが、2024年に入っても苦難の行軍はさらに悪い方向に傾いています。2024年の売上推移は、
2024年総売上
01月:194億元
02月:140億元
となっています。同社が正常な経営を維持するたまには、月の売上が「345億元」以上が必要――と試算されているにかかわらず……です。この推計を採用すると、
2024年必要な売上の……
01月:56.2%しかない
02月:40.6%しかない
となって、全く売上が足りません。02月など必要な売上から6割も足りません。このままいけばマイナス転落必至です。
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https://money1.jp/archives/126091
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