2024年パリ五輪の選手村などに設置される寝具について、段ボールベッドを供給する寝具メーカー・エアウィーヴ(Airweave)は13日、提供されるマットレスは「数人」の体重を支えられると主張し、「恋の都」と呼ばれるパリで競技に臨むアスリートに希望を与えた。
エアウェーヴは2021年の東京五輪でも寝具サプライヤーを務めたが、一部のアスリートからは段ボールベッドが過度の重さに耐えられないとして、「反セックス」だとの批判の声が上がった。
しかし、エアウェーヴの創業者で代表取締会長兼社長の高岡本州(Motokuni Takaoka)氏はこの日、披露されたマットレスに飛び乗ったり跳ねたりして「数人の体重を支えられる」としてベッドの耐久性を示し、そうした疑念を振り払った。
パリ五輪・パラリンピックの選手村には、アスリートの体格に合わせてカスタマイズできる約1万6000床のマットレスが供給されることになっており、バスケットボール選手用に2.2メートルまで拡張できるという。
大会組織委員会のトニー・エスタンゲ(Tony Estanguet)会長は、段ボール製のベッドフレームが80パーセントのリサイクル材で造られ、フランスで組み立てられると明かした。また、一部は東京五輪から再利用されており、大会組織委が掲げる社会的・環境的な目標にエアウェーヴが合致したと述べた。
パリ五輪終了後、ベッドフレームはリサイクルされることになっている一方で、マットレスや枕は教育機関や公共性の高い団体などに寄付されることになっている。
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