電話番号を使ったGoogleアカウントの2段階認証は定期的に電話番号が変わるホームレスにとって有害であるという指摘
Googleはアカウントの保護を目的として電話番号の登録を求めており、ユーザーは電話番号を登録することで不正ログインを防ぐ2段階認証を利用することができます。しかし、住居をもたず、所持品が常に盗難・紛失の危険にさらされているホームレスは、電話番号を用いる2段階認証のせいでアカウントにアクセスできない危険性があることが指摘されています。
アメリカは低所得やホームレスの人々に無料で携帯電話およびSIMカードを提供する支援プログラムを実施しており、多くのホームレスはこのプログラムを通じてスマートフォンを受け取り、日々の生活に役立てています。しかし、ローダー氏が定期的に連絡を取り合う30人近いホームレスの人々にとって所持品の紛失は日常的に起こる問題であり、4カ月以上同じスマートフォンを持ち続けられた人は一人もいないそうです。ホームレスの人々は紛失のたびに新たなSIMカードを受け取っているため、4カ月ごとに電話番号が変わるとのこと。
ここで問題になるのが電話番号を用いた2段階認証だとローダー氏は指摘。2段階認証をオンにしたままスマートフォンを紛失した人、そしてアカウントの回復手段を利用できない人は、二度と同じアカウントにアクセスできなくなります。もしGmailでケースワーカーとやりとりしていた場合、同じアドレスから返信できないため、ケースワーカーとのやりとりがそこで途絶えてしまうとローダー氏は訴えています。
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https://gigazine.net/news/20221017-google-2-step-verification-homeless/