政策で優先すべきは高齢者? それとも現役世代? こんなテーマで大激論が繰り広げられたのは11月12日放送の「ビートたけしのTVタックル」(テレビ朝日系)。
岸田政権が「困窮世帯への7万円給付」「課税世帯への4万円減税」を打ち出した。「果たして国の経済対策によって、我々の生活は今より豊かになるのだろうか」というナレーションに対し、スタジオではビートたけしが「なるわけねえよな。4万円じゃあな」と口火を切れば、元宮崎県知事の東国原英夫氏も「しょぼいですね」と相槌を打った。
起業家の安部敏樹氏は今回の「7万円給付策」については理解を示しつつも、社会保険料の引き下げを提言。あくまで個人の意見として「医療は全員3割負担」「年金受給開始年齢と平均寿命の連動」を訴えた。その後、安部氏は「日本にある状態って、高齢者のみなさんが若者からお金を巻き上げて、その結果、若者は子供を産まなくなりました。データで明確ですから。みなさんは次に生まれる子供たちの命を吸い取って生きてる」と持論を展開。これにタレントの大竹まことは「世代間対立に持ち込むのがいちばんよくないよ」と反論してこう続けた。
「俺は今、年金6万5000円もらってるけど、ね? 6万5000円は電気代にも足りません。電気代にも足りない額なんです。これ、世代間対立に持ち込む前に、俺たちが若い時に払った年金は俺たちのために使ってないんだよ」
世代間対立の議論で飛び出た驚愕の電気代に、SNSでは《月6万5000円ってどんな豪邸に住んでるんだ?》《家族何人で暮らしてるんだ?》《大竹さん電気使い過ぎよ!》とツッコミの声が相次いでいた。
「年金は2カ月に一度の支給なので、月額料金は3万円台かもしれませんが、スタジオでは誰も6万5000円以上という高額すぎる電気代にツッコミを入れませんでした。実は大竹さんが10年ほど前に建てた家はオール電化。当時はまさかここまで電気料金が値上がりするとは考えもしなかったのでしょう。お昼のラジオ番組『大竹まことゴールデンラジオ!』でも、しょっちゅう電気料金について『高すぎる!』と愚痴をこぼしています。同じオール電化の住宅でも電気設備によっては2倍から3倍の開きがあると言われていますし、省エネ性能の高い製品に買い替えをしたほうがいいかもしれません」(メディア誌ライター)
年金や社会保険料をめぐる世代間対立よりも、6万5000円という高額な電気料金だけが印象に残った視聴者は少なくないかもしれない。
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