NHK会長、放送法「政治的公平」に言及 一問一答
NHKの稲葉延雄会長は15日に定例記者会見を開き、国会で議論されている放送法の「政治的公平」について言及した。「NHKは不偏不党の立場を守りながら、公平・公正、自主自律を貫いて放送にあたってきているし、今後もそういう姿勢で臨む」と述べた。主なやり取りは以下の通り。<中略>
――松本剛明総務相は政治的公平の解釈について変えていないと説明し、「放送関係者にも理解いただけているのではないかと認識している」と述べていた。稲葉会長としては、解釈は変わらないという認識なのか。
◆稲葉 基本的にそれ以前を含めて、政治的公平の見解を示されたことがあるとは聞いていない。変わったかどうかも分からない。いずれにしてもNHKとしては以前から政治的公平性を貫くように、自主自律で放送にあたっている。
――そもそも解釈について聞いていないということか。
◆稲葉 見解や反応をお聞きしていないので分からない。さまざまな見解・意見が寄せられているが、特にそういう面から話があったと私は聞いていない。
――文書の中ではNHKの番組「JAPANデビュー」について取り上げられていたが、所感は。
◆稲葉 「JAPANデビュー」という言葉だけが出ていて、それがどういう意味を示しているのか全く分からない。何か話があったとも聞いていない。そのことについてはお答えできない。
https://mainichi.jp/articles/20230315/k00/00m/040/263000c