国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)は25日、ウクライナ東部ドネツク州の政府支配下にある町の病院付近をロシア軍がクラスター弾搭載の弾道ミサイルで攻撃したとする調査結果を明らかにした。この攻撃で民間人4人が死亡、医療従事者6人を含む10人が負傷し病院にも被害が出たという。
HRWによると、攻撃があったのは24日。HRWが病院の医師らから聞き取りを行い、病院スタッフから提供を受けた写真などを検証したところ、ロシア軍が使用したのは9N123クラスター弾を弾頭に搭載したトーチカ弾道ミサイルとみられることが判明した。
クラスター弾は多数の子弾を広範囲にまき散らす殺傷力の高い爆弾。HRWは「ロシア軍はクラスター弾の使用を中止し、無差別に殺傷する兵器を用いた違法な攻撃をやめるべきだ」と訴えた。
ロシア軍、クラスター弾で病院攻撃か 国際人権団体が調査―ウクライナ侵攻
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