ウォルト・ディズニー・カンパニーのボブ・アイガーCEOが、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)や『スター・ウォーズ』作品の数を減らす意向を表明した。米CNBCでは、MCU作品の数が増えすぎたことで「(社内の)集中力と注意が削がれた」と語っている。
コロナ禍のさなか、ディズニーは自社の映像配信サービス「ディズニープラス」に注力し、オリジナルの映画・ドラマを多数発表してきた。しかしその反面、最近のディズニー配給作品は興行的に厳しい結果が続いている。『アントマン&ワスプ:クアントマニア』『リトル・マーメイド』『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』『マイ・エレメント』は、いずれも事前の期待を下回る成績となった。
アイガー氏は「非常に客観的に見て、がっかりしているところはあります。最近公開した作品の中には、もっといい結果を出せたものもあった」と率直に述べた。しかし、こうした状況は「人事面の問題によるものではない」と見ているという。
「コンテンツを大きく成長させ、配信サービスの提供に熱意を注ぐ中、スタッフには時間と集中力という点でこれまで以上の負担をかけてしまいました。特にマーベルがそうです。テレビのビジネスに大きく関与した経験がなかったのに、映画の本数を増やしただけでなく、多くのテレビシリーズを製作することになった。その結果、集中力と注意が削がれたのです。それが最大の原因です。」
MCU作品、多すぎて「スタッフの集中と注意が削がれた」とディズニーCEO反省 ─ マーベルとスター・ウォーズ、作品数削減の方針
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