「負動産」
という言葉を聞いたことがあるだろうか?
負動産とは、地方にある古家や山林・農地など、なかなか流通性に乏しく売るに売れない、かつ、管理するための維持費や固定資産税などの税負担など所有している間に一定の金銭的な負担を強いられる不動産の事を一般に言われる。
都内に暮らすAさん。家族もあり何不自由なく暮らしている。ある日突然、Aさんの両親の実家のあるX市より通知が届いた。通知には、Aさんの叔父にあたるBさんが死亡し、その後子供全員が相続放棄したことによりあなたが相続人となっているということであった。今後、固定資産税の納付義務はAさんにあるということであった。
Bさんの子供はAさんにとっては従兄弟にあたるが、その中の一人の連絡先を知っていたため連絡をとった。Aさんの子供がいうには「両親が離婚してからは父親であるBさんとは全く付き合いがなく、遺産があったとしても何もいらない。預貯金も100万程度あり、特に借金もなさそうだが、感情的に引き継ぎたくないので兄弟で話し合って全員で放棄した」という事だった。Bさんは子供がまだ幼い頃に離婚し、その後一切子供とは付き合いがなかった。
ちなみに、Bさんが残した不動産は、某地方都市にある築40年近いマンションである。Aさんも幼少期に暮らした思い出の街でもある。Aさんとしては、預貯金もあるし、マンションならば古くても売れるだろうと高を括りひとまず相続することとした。
この判断が間違いであった。 マンションとはいえ、昔の団地のようなもので、5階建ての建物にはエレベーターもなく部屋は最上階であった。 また駅からも遠く不便な場所にあり、利便性に欠けるが、それなりに人口の多い地方都市であり、それでも「多少の価値はあるだろう」とAさんは売却可能性を感じていた。
ところが、いざ売りに出そうと全く売れる見込みもないどころか、地元の不動産業者によると、同様に同じマンションの別の部屋も格安で数軒売りに出されており、何年も売れずに残っているという。
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https://www.e-souzokuhouki.com/knowledge/detail_00020.html
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「負動産」化が進む空き家所有の実態
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