10月に入ってもなお西日本を中心に30度を超える真夏日が続いていたが、近ごろの雨を境に一気に秋が深まり寒さを覚えるようになった。ほんの少し前まで冷房を求めていたのに、今やこたつが恋しくなるほどの急激な気温の変化に、体がついていくのも大変だ。
中国のポータルサイト・百度に16日、日本のどの家庭にも見られる冬の「神器」としてこたつを紹介する記事が掲載された。
記事は、日本のドラマや映画、アニメを見ていると、日本の家には中国東北部の冬に欠かせない「暖気」と呼ばれる温水式集中暖房器具が見当たらないことに気づくと紹介。その代わりに日本の家庭にはこたつという「神器」が存在し、どんなに寒い冬の日でもこたつさえあれば温々と過ごすことができるのだと伝えた。
そして、日本の冬に欠かせないアイテムであるこたつはテーブルと一体化しているため、食事の際に足を中に入れて暖を取ることができるほか、本を読んだりお茶を飲んだりといった時にも使うことができると説明。「日本人にとってこたつは、万能な存在と言えるのだ」としている。
また、日本のレストランや居酒屋では掘りごたつ式の座席が用意されており、暖を取りながらおいしい料理やお酒に舌鼓を打つことができるのだと紹介した。
一方で、日本では当たり前のように存在するこたつが、中国ではほとんど普及していないと指摘。その大きな理由について、通常こたつが畳やフローリングの部屋に置かれ、床に直接座って、あるいは座椅子に座って利用するような設計になっており、床に直接座る習慣がなく、家の作りもそのようにできていない中国では基本的にこたつが使える場所がないのだと説明した。(編集担当:今関忠馬)
サーチナ 2021-10-18 13:12
http://news.searchina.net/id/1702854?page=1