「再生目的では音楽を『聴いて「再生目的では音楽を『聴いている』とはいえない」
ファンダムによる数字稼ぎは、Twitterのみならず、あらゆるプラットフォームで組織的に行われている。例えば以前、経済誌『Forbes』がBTSの事例を取り上げていた。
そういった背景からか、アーティストやレーベル側も、特定の楽曲の再生を促す「再生数キャンペーン」など新たなアプローチを仕掛けるようになった。
Billboard JAPAN編集長の高嶋直子さんによれば、その動きは、いまや総合チャートにまで影響を及ぼすようになってきたという。
「『キャンペーンによって特定のサービス内だけで再生数を伸ばしている楽曲が、本当に社会的に浸透していると言えるのか?』という議論は、私たち運営の間でも長く行われてきました。
チャートの係数の変更は、年間チャートの結果に影響してしまうので基本的に年度が代わる12月にしか行いません。しかし、2022年に関しては複数回チャートの係数を変更しています。占有率のバランスを、従来の意図より崩している指標に関しては、調整を施してチャートに反映しています」
キャンペーンを実施した期間だけ短期的に再生数が伸びたとしても、他のダウンロードやCDの売上に影響するには至らないケースも多い。それは果たして、ヒットに繋げるための正しいアプローチと言えるのだろうか。
「アーティストの夢を叶えようとするファンダムの熱量は大切にしたい部分もあるのですが、それが行き過ぎてしまうと、『再生する』ことが目的となってしまいます。それは新たなファンの流入を阻害することに繋がりかねないですし、音楽を聴いているとは言えないのではないでしょうか」(高嶋さん)
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