■感染者の追試制限…東大生「留年するしか…」
ホテル療養中の教養学部1年生:「現在、コロナの隔離で大学の試験を受けることができない状況ですね」
新型コロナに感染し、ホテル療養中の男性。東京大学教養学部に通う1年生です。現在、東京大学は春学期の期末試験中ですが、男性のように試験を受けられない学生がいます。
そんな彼らに突き付けられた現実、それは“留年”です。
ホテル療養中の教養学部1年生:「留年して、もう1回やり直す。コロナかかったら、もう無理ですね。もう諦めて下さいって感じです」
これまで東京大学教養学部は、コロナに感染するなどして試験が受けられなかった学生に対し、救済措置として後日、通常の試験と同じ100点満点で評価される追試を実施してきました。
しかし、今年の春学期からは満点でも75点までしか取れなくなったのです。学生からは困惑の声が上がっています。
ホテル療養中の教養学部1年生:「医学系とか薬学系とか(の学部に進学するには)大体(試験の点数が)平均90点ぐらい必要。試験の満点が75点になったら、他の学期で挽回(ばんかい)しても無理ですよ」
東京大学では入学後、全員が2年次まで教養学部に所属します。3年次から希望の学部に進みますが、競争率の高い学部・学科に進めるかどうかは2年次の春学期までの成績順で決まります。
従って、全員が希望通りに進学できるわけではないのです。
ホテル療養中の教養学部1年生:「行きたい学部もちゃんとあるわけで。わざわざ追試受けないで、留年するかですね」
東京大学が追試の評価方法を変更したのは、今年6月。その理由については、次のように説明しています。
東大教養学部:「コロナ感染等による虚偽申請を防ぎ、公平性を求めるためです。通常試験の受験者より、追試受験者の勉強時間が長くなることで有利になることを防止します」
当時、東京の一日の感染者は1500人ほどの時期。しかし、試験期間中に感染者は2万人以上になりました。学生は感染しても救済されることなく、不利な状況に追い込まれています。
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