韓国が中国との貿易で27年9カ月ぶりの赤字を記録した。1994年8月以来初めてのことだ。関税庁によると5月の対中輸出額134億ドルに対し輸入額は145億8000万ドルを記録し、赤字幅が11億ドルを超えた。今月の対中貿易の流れも良くない。10日までですでに6億ドル以上の赤字を記録中だ。韓中修交30年、中国との貿易不均衡が現実化している。
韓国政府に非常灯が点灯する中で韓国貿易協会北京支部が事態把握に乗り出した。現在までの調査によると、対中輸入品目1位は半導体(16.5%)だった。バッテリー素材である精密化学原料(10.3%)、コンピュータ(5.5%)などが後に続いた。特に先月の中国の半導体輸入額は24億ドルで、前年同期比40.9%増加したことがわかった。反対に韓国の対中輸出もやはり1位が半導体だったが、この期間の輸出増加率は11%で中国が韓国より4倍近く速い増加傾向を見せた。半導体輸出入変動幅が対中貿易不均衡に最も大きな原因として指摘されたのだ。いったい中国の半導体産業にどのような変化が現れているのか。
◇原爆開発に重ねた中国半導体
米国の集中牽制の中で中国は半導体技術の国産化に死活をかけた。1960年代末に国の命運をかけて進めた「両弾一星」(原爆、水爆、衛星)の開発に半導体を重ねている。2015年に「製造2025」計画を発表した中国は、10大戦略産業の最初に次世代IT技術と半導体を挙げ、国家半導体ファンドを作った。中国半導体協会によると2019年まで1387億元を製造・設計など上位50社の半導体企業に支援したのに続き、2020年に発表された第14次5カ年計画により2041億元規模の半導体ファンドを作り、また支援している。中国国務院は2025年までに1兆元を投じると明らかにした状態だ。
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