捕鯨船団の新たな母船 下関市の造船会社で建造へ
http://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/20211221/4060012077.html
東京の捕鯨会社「共同船舶」は、捕鯨船団の新たな母船を下関市の造船会社で建造することを決めました。下関市が目指してきた“母港化”に大きく近づくことになります。
日本で唯一、船団による捕鯨を行う共同船舶は、建造から30年以上がたち、老朽化した「日新丸」に代わる新たな母船の建造を計画しています。発注先の選定を進めた結果、共同船舶は、21日、新たな母船を下関市の造船会社「旭洋造船」で建造することを明らかにしました。下関市の造船会社に決めた理由について、「各社から提示された建造費用や地元の支援の厚さを考慮した」としています。
計画によりますと、新たな母船は総トン数8970トン。発電機を搭載した電気推進船で、来年9月に着工し2024年から操業に入る予定です。いまは捕獲が認められていない大型のナガスクジラの捕獲枠が設けられることを想定し、重さ70トンのクジラを引き上げられる設計にするということです。
共同船舶は、建造の打ち合わせのため出張所を市内に設置する方向で検討に入っていて、船団の母港化を要望してきた下関市は、実現に大きく近づいたと受け止めています。下関市の前田市長は、「長年の悲願で、大変、喜ばしく思っている