1:名無しさん




・キャリア側の対策例

これら大阪の交通の要である二つの路線では、コロナ禍が明けた2023年頃から、データ利用量の増加に伴う通信環境の課題が顕著に。特に利用者が集中する駅や時間帯では「動画の読み込みが遅い」「SNSにつながりにくい」といったお客さまの声が聞かれるようになるほど、通信品質が低下する状況になりました。これに対して、ドコモは二つの路線の駅や駅間での集中的な対策に乗り出しました。重要なポイントとなるのが、それぞれの路線が走る環境に最適化された対策を行うということです。

それぞれの路線で、それぞれの特性に合わせた「最適解」を

大阪環状線は主に屋外区間を走る路線のため、屋外区間に集中的な対策を行いました。まず高速・大容量通信を実現する5Gの主要周波数帯「Sub6」に対応した基地局を1.4倍に増設、通信容量そのものを大幅に増強しました。加えて、従来の基地局よりも広いエリアをカバーしながら一度に受信できるデータ量を増加させる新しい5G技術「マルチユーザーMassive MIMO」を導入。これにより多くの人が同時に通信しても速度が落ちにくく、より快適な通信体験の提供を実現できます。こうした設備の増強と並行して、基地局アンテナ角度の調整・出力の調整、ソフトウェア設定の最適化などの綿密なエリアチューニングを繰り返し実施。駅周辺のビルや施設への影響も考慮し、路線内だけでなく広範囲での快適性を追求したきめ細かな調整を行いました。

https://www.docomo.ne.jp/area/nwpr/feature_article05/