伝統茶、立夏前後摘んだ葉で加工したものが良い
キム・ヨンジョ青い松民俗文化研究所長
[私たちの文化新聞=キム・ヨンジョ青い松民族文化研究所長]
3日後(5月5日)には、24節気のうち7番目の立夏で、今は茶葉を摘むまっさかりの時期です。日本で発達した緑茶はコクウ(穀雨、4月20日)前に採ったウジョンチャ(雨前茶)が最高と言いますが、朝鮮時代の茶の聖人と呼ばれたチョイソンサ(草衣禅師)は「私たちの茶は立夏前後が最も良い」と言いました。元来、蒸して加工する雨前茶は新鮮で香りが澄んでいますが、私たちの伝統炒り茶は立夏の時に摘んだ葉で炒ると、深くて香ばしい淡泊な味を出す茶です。こんなに違うのは、二つの茶がいとこ同士ではあるが、明らかに品種が違うためです。三国時代に私たちの国に入って以来、野生で脈が続いてきた伝統茶の加工方法は、釜に熱を加えながら揉むようにやる炒り方法で、そうして作った茶を煎じると、色は茶褐色を帯びます。
一方、日本緑茶は、私たちの茶の木が日本に渡って、長い間そこの土着化過程を経て緑茶(ヤブキタ種)になったが、蒸して作る蒸し製茶で茶をいれたら、渋い黄緑色を帯びることからノクチャ(緑茶)と呼ぶのです。特に日帝強占期、私たちの国に逆に入ってきた緑茶は、主に全羅南道(チョルラナムド)宝城(ポソン)地方に植えながら、大量生産体制で栽培し始めました。栽培ではなく野生の茶葉を加工して作る伝統茶が、まず量が少ないために値段が少し高いのを欠点と言うなら、緑茶は大量生産が可能で比較的安価で楽しめるのが長所です。
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