https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211101/k10013330271000.html
小笠原諸島の海底火山の噴火で出た軽石とみられる漂流物が、30日から31日にかけて高知県の沖合でも確認されました。県は沿岸の市町村や漁協に注意するよう呼びかけています。
ことし8月に小笠原諸島の海底火山、福徳岡ノ場の噴火で出た大量の軽石が太平洋上を漂流しているのを受けて、第5管区海上保安本部では、航空機で管内の海域を警戒しています。
その結果、30日は高知県の足摺岬の沖合146キロの海域で、31日は高知県の室戸岬の沖合207キロの海域で、それぞれ数十キロ四方の広い範囲で軽石とみられる漂流物を確認したということです。
これを受けて高知県は31日、沿岸の市町村や漁協などに対して、軽石を吸い込んで船のエンジンが故障する可能性があるなどとして注意を呼びかける通知をするとともに、今後の対応についても協議しています。
県は「夜間や明け方は海面が見えにくく、軽石の発見が遅れる可能性もある。漁に出る人はこまめに船の点検をするなど注意してほしい」と呼びかけています。
第5管区海上保安本部は、1日も引き続き航空機で調査することにしています。
(つづく)