34.9%。昨年韓国の上場企業のうちインタレストカバレッジレシオが1を下回った企業の割合だ。インタレストカバレッジレシオは企業の営業利益を金融費用(利子費用)で割ったもので、企業の債務償還能力を示す指標だ。企業の3社に1社は稼いだ金で利子すら返せなかったという話だ。高金利に景気低迷の暗雲が近づき利子償還に苦しむ「ゾンビ企業」(限界企業)が増えかねないとの懸念が大きくなっている。
金融情報会社のFnガイドが16日に明らかにしたところによると、KOSPIとKOSDAQに上場する1664社の昨年7-9月期のインタレストカバレッジレシオを分析した結果、この数値が1を下回る企業は581社(営業赤字含む)で全体の34.9%を占めた。新型コロナウイルスの直撃弾を受けた2020年7-9月期の39.9%より減ったが、1年前の33.9%と比較すると1ポイント増加した。
問題は売り上げ規模が小さいKOSDAQ企業だけでなく一部大企業も高金利貸付にともなう利子負担に苦しんでいる点だ。時価総額2兆ウォンを超える企業(時価総額順位100位圏内外)のうちLGディスプレーとロッテケミカル、ネットマーブル、イーマートなどが昨年7-9月期基準でインタレストカバレッジレシオが1を下回った。
特にこれまで現金を多く保有していたロッテケミカルが資金圧迫を受けている。景気鈍化にともなう石油化学業況不振で昨年7-9月期まで3626億ウォン相当の営業損失を出した影響だ。1兆5000億ウォンを稼いでインタレストカバレッジレシオが22.79倍だった1年前とまったく違う。昨年10月に2兆7000億ウォンでバッテリー素材メーカーの日進マテリアルズを買収したことも現金流動性に影響を与えている。
3年連続でインタレストカバレッジレシオが1未満の所もある。新型コロナウイルスの衝撃を避けられなかった韓進KALとロッテショッピング、現代重工業などだ。韓進グループの持ち株会社である韓進KALは旅行客需要が急減し昨年7-9月期のインタレストカバレッジレシオは0.18にすぎない。
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