そんななか、ウクライナ軍では米国政府が提供したM777 155mm榴弾砲の上にアンチドローン・ネットをかけて防衛していた。アンチドローン・ネットといっても木と木の間に網を吊るして榴弾砲の上を覆っているだけである。だが、これだけでも上空の神風ドローン対策の効果はある。
ウクライナ軍では他にも、木の周りに金網のフェンスを張って、その中に榴弾砲を置いて神風ドローンから防衛していた。アンチドローン・ネット(金網のフェンス)を突き破っていたが、本来の標的だった榴弾砲までに到達して衝突し爆発することはなかった。榴弾砲に突っ込んで爆発していたら大爆発をしていただろう。
またウクライナ軍では2022年12月には、ウクライナ軍の戦車T-72を標的にして攻撃をしようとしていたロシア軍の軍事ドローン2機が木の枝にひっかかって爆発できなかった動画も公開していた。
このときは、戦車の上には迷彩のカモフラージュのネットもかけられていた。だが、軍事ドローンは迷彩カモフラージュのネットの下に戦車があることをサーマルカメラで探知して攻撃をしかけてきた。偶然にも木の枝にひっかかり爆発できなかった。
https://news.yahoo.co.jp/byline/satohitoshi/20230216-00337384