環境省釧路湿原野生生物保護センターのすぐ横で行われている日本エコロジー(大阪市)によるメガソーラー建設。1km圏内にまだ飛べないヒナを連れたタンチョウの姿が連日確認されている中、大音響が遙か遠方まで響き渡っている。皆さん、歴史に残る大湿原の破壊をよくご覧ください!#拡散希望します… pic.twitter.com/BzCXwI8RJH
— 猛禽類医学研究所 齊藤慶輔 (@raptor_biomed) June 29, 2025
事業用太陽光を許可制に
条例案を議会に提出
釧路市は6月19日、10kW以上の事業用太陽光発電設備の設置を許可制とする条例案を市議会民生福祉常任委員会に示した。条例案では、タンチョウやオジロワシなどの希少な野生生物5種を「特定保全種」に指定している。希少な野生生物の生息に重大な影響を及ぼすおそれがある場合は、太陽光発電設備の設置を許可しない方針だ。事業者には、野生生物の調査や保全対策を義務付ける。市は9月定例市議会に条例案を提出し、来年1月1日の施行を目指す。
隣接する釧路町では
国立公園にメガソーラー
釧路市に隣接する釧路町では17年に大林組グループの大林クリーンエナジーが釧路湿原国立公園内にメガソーラー発電の運転を開始しているが、大きな環境問題には至っていない。同社では自然環境に配慮した工法を採用したほか、景観への影響を考えた植樹や自然環境への影響調査も実施している。
メガソーラーによる環境問題は全国各地で報告されており、再生可能エネルギーへの反発を強めることにつながっている。このままでは同様の宣言が他の自治体に波及することも考えられる。
ただ自治体側も一律に再エネを排除したいわけではない。今後は再エネ事業者がより環境に配慮した工法の採用や、自然環境調査の実施、地域とのコミュニケーションを密に進めていくことで、地元理解を得つつ秩序ある開発を進めていく必要性が高まっている。
https://solarjournal.jp/policy/60230/