慶大、人工的に作り出した肝臓の動物を対象とした移植実験に成功
https://news.mynavi.jp/techplus/article/20211224-2238415/
慶應義塾大学(慶大)は12月23日、動物の肝臓から主にコラーゲンなどの有効成分を残してバイオ臓器骨格を取り出す「脱細胞」という技術を応用して、ヒトにも応用可能な大きさのバイオ人工肝臓を作製し、動物への移植に成功したと発表した。
同成果は、慶大医学部 外科学教室(一般・消化器)/の東尚伸大学院生(慶大大学院 医学研究科)、同・八木洋専任講師、同・北川雄光教授らの研究チームによるもの。 <中略>
今回、研究チームは、この再生医療技術の障壁であった「大きさのギャップ」を埋める技術開発に向け、臓器から不必要な細胞を洗い流し、有効成分だけを残す手法である「脱細胞化」という手法に着目。ブタを研究対象に、肝臓から細胞外マトリックスなどの有効成分だけを残して界面活性剤などを用いて効率的に洗い流し、肝臓の骨格構造を維持する手法を確立したとする。
この手法を用いると、新しく外部から細胞を注入して充填した際に、コラーゲンを主体とした肝臓の骨格構造に細胞が生着しやすい環境を作り出すことが可能となったとのことで、実際に、脱細胞化処理を行った後でも多くの細胞外マトリックス成分が残存し、肝臓内部の血管・胆管の構造が保たれていることが示されたという。
(以下略、続きはソースでご確認ください)