2022年10月17日、韓国・ファイナンシャルニュースは「ファウンドリ世界トップの台湾積体電路製造(TSMC)が日本の熊本県に建設している新工場の現場を現地メディアに初公開した」と伝えた。
新工場はTSMC、ソニー、デンソーの合弁会社JASMが運営する。敷地は東京ドーム4.5個分に相当する約21万ヘクタール。総投資額は86億ドル(約1兆2000億円)で、経済産業省が最大4760億円の補助金を支援するという。今年4月に着工、23年9月までの完成を目標としており、初出荷は24年末と見込まれる。10~20ナノメートルクラスを月5万5000枚生産できる能力を備える予定だという。
記事は、「韓国内では『ファウンドリ強国の台湾と、素材・部品・装備強国の日本が手を組んだ』ことに大きな意味が置かれている」と伝えている。韓国の半導体業界関係者は「TSMCの日本生産ライン建設は、その事実だけでも後発のサムスン電子をけん制する意味が大きい」「日韓関係がこう着している局面で、日台の同盟体制が強固になれば、日本製素材・部品・装備への依存度が高い韓国半導体業界としては、将来が懸念される」と話しているという。
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