立民代表選「情勢は混沌」、各グループが動き活性化…「推薦人20人」の壁
11/6(土) 10:18
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読売新聞オンライン
立憲民主党(所属国会議員140人)の各グループが枝野代表の辞任に伴う次期代表選をめぐり、動きを活発化させている。グループの規模は最大でも30人足らずで、出馬に必要な推薦人20人を確保して支持を広げるためには、グループ内の結束を図り、他のグループと連携・協力することが不可欠となる。
旧立憲民主党系で党内最大のグループ「サンクチュアリ」(26人)は5日、国会内で会合を開き、枝野氏の入会と顧問就任を決めた。引退した赤松広隆前衆院副議長に代わり、グループの会長に近藤昭一衆院議員が就任した。
近藤氏は「2017年の旧立民結党時は、サンクチュアリのメンバーが中心となり、枝野氏を支えた。代表選には(グループで)固まって関わる」と記者団に述べた。
サンクチュアリでは、小川淳也・元総務政務官(50)が出馬に意欲を示している。ただ、小川氏は希望の党から無所属を経て、旧立民と旧国民民主党が合流して発足した現在の立民に参加した経緯がある。グループ内では、旧立民結党以来の議員を擁立すべきだとの声が根強く、近藤氏は小川氏の推薦について、「これからの話だ」と述べるにとどめた。
同じく旧立民系で菅直人元首相が会長を務める「国のかたち研究会」(16人)も5日、国会内で会合を開いた。菅氏は「フレッシュな人に活躍してもらいたいが、この難しい状況をどのようにとりまとめていくかも重要だ」と述べ、経験も重視すべきだとの考えをにじませた。
一方、党の刷新を目指す旧国民系のグループなども代表選に向けた調整を進めている。旧国民出身で代表選出馬を模索する泉健太政調会長(47)が率いる「新政権研究会」(約20人)は泉氏の推薦人を確保するため、意見交換を重ねている。近く会合を開き、進展状況を確認する方向だ。
若手・中堅を中心とする「直諫(ちょっかん)の会」(11人)にも泉氏の出馬に期待する声があり、近く対応を協議する。
代表選には小川、泉両氏に加え、馬淵澄夫・元国土交通相(61)や大串博志・元首相補佐官(56)も出馬に意欲を示しているほか、民主党政権時代の幹部を推す動きが出ている。自民党の派閥と異なり、立民議員は複数のグループに所属することもある。党内では「誰であっても20人の推薦人を集めるのは大変で、情勢は混沌(こんとん)としている」(ベテラン)との指摘が出ている。
一方、福山幹事長は5日の党参院議員総会で、12月初旬に想定される臨時国会召集までに代表選を実施する考えを示した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/724c17b5c7761ea70b7e4d5ca81f9e56b4c1c54e