[イスタンブール 8日 ロイター] – トルコでは通貨リラの暴落とインフレの進行で国民の所得が目減りし、最大都市イスタンブールでは多くの市民が、わずかでも家計を節約しようと、市の提供する安いパンを買うために行列を作っている。<一部略>
長らく与党・公正発展党(AKP)の地盤となってきたイスタンブールのスルタンガジ地区では、数十人が市の運営する売店でパンを買おうと待っていた。経済的に苦しくなり、ここで買うほかないという。
ラマザン・カンベイさんは家計が急激に悪化した。これまでは1週間に1000リラでやりくりする生活で、そのうち半分が食費だった。リラ暴落で1000リラはドル換算ではわずか73ドル(約8300円)にしかならず、必需品すら賄えなくなった。
イスタンブール市営の売店で売られているパンは価格が1.25リラ(0.09ドル)と、普通のパン屋の半分程度。需要に応じるため、1日に焼き上げる数を約2倍の150万個程度に増やした。それでも行列はなくならず、この数でも足りないという。
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