AIG損害保険は9日から、ウクライナ周辺を航行する船舶の貨物について、戦争で受けた損失を補償する「外航貨物海上保険」の対象外とすることが5日、分かった。
ロシアのウクライナ侵攻で航行リスクが高まっているためで、損害保険分野にも影響が広がりつつある。
AIG損保は1日、保険契約者に対し、(1)黒海とアゾフ海上のロシアとウクライナ領域(2)ウクライナ全域―を発着または経由する全ての貨物を対象に、戦争やストライキによる損失を補償する保険の対象外とすると通知。引き受け再開の時期は未定と説明している。
また、東京海上日動火災保険、損害保険ジャパン、三井住友海上火災保険の大手3社は4日から、外航貨物海上保険の戦争保険料を一律とせず、契約企業の個別事情に応じて算出する方針としている。事実上、保険料を引き上げる方向とみられ、ウクライナ情勢をにらんで損保各社は対応に追われている。
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