ポーランドが保有する旧ソ連製の戦闘機をウクライナに提供する計画が難航している。ポーランド政府は8日、戦闘機を米国に引き渡し、米国経由でウクライナに提供する案を提示したが、米国はロシアからの反発を懸念し、ポーランドの提案を受け入れない意向を示した。
ウクライナは自国のパイロットが操縦に慣れた旧ソ連機の提供を強く求めている。欧米側は戦闘機の提供を実現したい考えだが、戦闘機をウクライナ国内に運び入れる際にロシアの反発を呼ぶことを恐れ、具体的な提供方法を決められずにいる。
米国は当初、ポーランドから直接ウクライナに戦闘機を提供する案を検討していたが、ポーランドがロシアの反発を懸念して拒んでいた。
ポーランド政府は8日、保有する旧ソ連製の戦闘機「ミグ29」について、ドイツ西部にある米軍ラムシュタイン空軍基地に移し、「米国が自由に使えるようにする準備ができている」と発表した。戦闘機を米国に委ね、ウクライナへの提供役を任せる発想だったとみられる。
朝日新聞社
https://news.yahoo.co.jp/articles/e547199efb30a57b09f2d7ebd9a29754dd30fe17