沖縄県警名護署(大城盛和署長)は23日、廃棄物処理法違反事件の検挙に貢献したとして、名護市真喜屋の新里誠さん(54)に感謝状を贈った。新里さんは不法投棄の現場を目撃し、不審者にその場で声かけした。「地主だ」と主張する相手へ地元の人なら分かる質問をし、答えに窮する様子に不法行為を確信するなど、とっさの判断も光った。(北部報道部・西倉悟朗)
■スマホで動画を撮影
新里さんは昨年12月、市奥武島で墓掃除をしていた際、近くの山林へ強引に進入する軽トラックを目撃。その後「パンパンパン」と何かを地面にたたき付けるような音を聞き、不審に思い近づいた。
すると男が軽トラの荷台から船体の一部とみられるごみを捨てているのを発見。スマホで動画を撮影しながら「何をしているのですか」と声をかけた。
男は「片付け」と答え、慌てた様子で捨てたごみを回収し始めた。さらに地主だと主張したという。
■不法投棄は許せない
新里さんは、地主なら当然分かるだろうと、周辺の道路工事の立ち退き料を問いかけたが返答しなかったため、不法投棄だと確信したという。後日、名護署に撮影した動画を提供。車両ナンバーや当時の状況も伝え、検挙につながった。
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