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▲チュ・ギュホ駐教皇庁大使が2日(現地時間)、ローマにある大使官邸でムン・ジェイン大統領のフランシスコ教皇との面談関連インタビューをしている。
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▲フランシスコ教皇と挨拶するムン・ジェイン大統領
文在寅(ムン・ジェイン)大統領が先月29日(現地時間)、イタリア、ローマで開かれた主要20ヶ国(G20)首脳会議出席を契機にバチカンを訪問してフランシスコ教皇と面談したことは国内外の大きな関心を引いた。ムン大統領が深く掘り下げてきた韓半島平和プロセスと関連した教皇の北朝鮮訪問問題が関わっていたからだ。
予想通りムン大統領は教皇に北朝鮮訪問を提案し、教皇は「招請状がくれば平和のために喜んで行く」と肯定的返事をした。北朝鮮訪問に対する固い意志を再度確認したわけだ。教皇は面談後、ムン大統領夫妻に向けて十字をきって祝福したという。
2018年に続き3年ぶりに行われた今回の面談現場の実務準備を総括し面談過程を近くで見守った秋圭昊(チュ・ギュホ、69)駐教皇庁大使もこれを最も印象深い場面に選んだ。
チュ大使は2日(現地時間)、聯合ニュースとのインタビューで「教皇とムン大統領の間には霊的きずながあると思ったが、これをもう一度感じた瞬間だった。ムン大統領に対する教皇の特別な関心と愛情を察っすることができる。」と話した。
チュ大使は合わせて「普段、お二人様がことあるごとに親書を交換しコミュニケーションをとる間がらなのに加え、今年8月、教皇庁聖職者省長官に赴任した兪興植(ユ・フンシク)大主教も教皇の至近距離にあって非公式な交感も増えただろう」とふりかえった。
G20を契機にイタリアを訪問した首脳の中で教皇と面談したのはムン大統領とジョー・バイデン米国大統領、ナレンドラ・モディ、インド総理ら三人だけだ。
一部の首脳は教皇との面談を推進しながら意図を遂げられなかったと見られる、とチュ大使は伝えた。バイデン大統領とモディ総理がそれぞれ就任後、教皇との初対面なのに対し、ムン大統領は二回目の出会いなのも注視に値する。歴代韓国大統領の中で任期中に教皇に二回も会ったのは初めてだ。ムン大統領が教皇に特別な接待を受けたわけだ。
チュ大使は教皇と文大統領の個人的な連帯感の他に韓半島を囲む不安定な国際情勢も二人の再会を促した要因と分析した。日が進むにつれ深化する米・中対決局面の中、韓半島周辺情勢もやはり極度に不安になっている事をよく理解している教皇がムン大統領に直接会って、どんな方法ででも助けたいというメッセージを伝えたかったという推論だ。
チュ大使は「米・中二大強国の競争は激しくなり、北朝鮮は世界的なウイルス大流行(パンデミック)まで重なって3年前と比べてはるかに難しい状況に置かれている。教皇はこの難しい環境で韓半島に平和を呼ぼうとする韓国の切実さをよく理解しているようだ。韓国を助けたい、という考えが非常に強いと理解する」と伝えた。
(後略:教皇北朝鮮訪問の可能性について)
チョン・ソンフン特派員
ソース:聯合ニュース(韓国語)駐教皇庁大使”教皇、ムン大統領夫婦祝福…霊的きずな反映”
https://www.yna.co.kr/view/AKR20211103064200109