1:名無しさん




長いので要約

私は中国出身の立場から、今回報じられている「中国で女性BL作家が一斉に逮捕された」というニュースについて、単なる表現の自由への弾圧として一面的に捉えるだけでは語れない、もっと複雑な背景があると感じています。たしかに国家が創作表現を摘発するような行為には警戒が必要です。しかし一方で、「自由」という言葉の陰で、未成年や弱い立場の人たちが創作の現場で構造的に搾取されている現実も、私には見過ごせない問題として映ります。

今回の件に対して、日本の報道や反応の中には、「中国だから」「表現への規制が厳しい国だから」といったかたちで距離を取るものが少なくありません。でも、本当にそれだけで済ませてよいのでしょうか。日本にも、声を上げられずにいる未成年の読者や若い書き手が確かに存在していて、その人たちの現実に私たちは向き合えているのか、自問せざるをえません。

私はBLや同人、耽美といった文化を心から愛しています。だからこそ、その文化の中で、誰かが知らないうちに傷ついているかもしれないという構造を、なかったことにはしたくないのです。自由を守ることと、誰かを守ることは、きっと両立できると信じています。

私の言葉が時に強く響いたかもしれませんが、それは誰かを批判したいのではなく、一緒に考えてほしいからです。この問題に関心を持ち、読んでくださったあなたのような人こそ、私にとって希望です。これからも、家庭や学校、ネットの中など、それぞれの場所で少しずつ対話を続けていくことが、私たちの文化をより優しく、誇れるものに育てていくと信じています。国境を超えて、表現をめぐる自由と責任について、もっと丁寧に向き合っていきたいのです。