1:名無しさん


古文書が消失のピンチ 文化財抱える奈良県、廃棄が進む独特の理由

全国で唯一、公式「県史」なく

 県内ではなぜ史料が積極的に保管されてこなかったのか。複数の専門家が挙げるのは、公式の「県史」が作られず、各市町村史の編さんに使われた地域の古文書もその後は放置されてきた事実だ。

 図書館などで目にする「奈良県史」(全18巻)は、実は1984~99年に当時東京にあった出版社「名著出版」(現在は大阪)が発行した100%民間の著作。編集委員会は各巻末で公式の県史がない状況を憂えて発行したと説明しているが、歴史舞台にあまり登場しない近世以降への言及は乏しい。県が関わっていないことから、編さんで集めた史料を保管・研究する「文書館(もんじょかん)」も作られなかった。

 県によると、こうした公式の都道府県史が作られていないのは全国で奈良だけという。県文化財課の山田淳平主査は「歴史が長く史料が膨大になってしまうことに加え、埋蔵文化財や国宝級の古代の遺物が多く、近世の歴史にあまり目を向けられなかったためではないか」と推測する。

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https://mainichi.jp/articles/20250330/k00/00m/040/088000c