2023年11月07日、韓国の金融監督院が「2023年10月外国人証券投資動向」を公表しました。これがなかなか面白い結果です。<中略>
https://money1.jp/archives/114817
上掲記事で紹介したとおり、韓国メディアでは「外国人投資家が帰ってきた」などと書いていたのですが、残念でした。帰ってなど来なかったのです。
株式:10月は純売り越しが続き、09月比で保有残高が減少(-38.9兆ウォン)
債券:10月、純回収継続、09月比保有残高減少(-0.8兆ウォン)
問題は、株式・債券の両方でセルコリアが進んでいることです。
先にご紹介したとことがありますが、これまでは株式の大量売却があっても債券の方で大量買収があるなどして、両方でセルコリアが進行するということはほとんどありませんでした。
しかし、この株式・債券の両方での売り越しが続いています。
外国人投資家が韓国有価証券市場(上場分)の何%を保有しているのかも、このデータの中にあります。
外国人投資家の保有額と保有比率
株式:624兆8,000億ウォン(時価総額比:27.2%)
債券:241兆6,000億ウォン(上場債券比:9.7%)
Money1をずっと読んでくださっている方は株式の外国人投資家保有比率「27.2%」という数字に驚かれるかもしれません。かつては30%超あったのですから。
株式の方では、どの国・地域が保有額・比率が多いのかも提示さています。以下をご覧ください。
アメリカ合衆国:259兆3,000億ウォン(41.5%)
欧州:191兆6,000億ウォン(30.7%)
アジア:84兆1,000億ウォン(13.5%)
中東:19兆5,000億ウォン(3.1%)
イギリス:56兆1,000億ウォン(9.0%)
ルクセンブルク:38兆7,000億ウォン(6.2%)
アイルランド:27兆5,000億ウォン(4.4%)
シンガポール:40兆ウォン(6.4%)
中国:13兆5,000億ウォン(2.2%)
日本:13兆ウォン(2.1%)
※( )内は「外国人投資家全体に占める割合」
アメリカ合衆国はやはりダントツで「41.5%」を保有しています(外国人投資家保有分のうちの比率であることに注意してください)。
韓国はスグ斜め上の国ですが、日本の保有比率は2.1%、13兆ウォンです。よく知っているからこそ、韓国にあまりお金を入れないのかもしれませんが。
全文はこちら
https://money1.jp/archives/116000
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