山梨・長崎知事が静岡県批判「法的根拠必要」 リニア地下水めぐり
山梨県の長崎幸太郎知事は9日の臨時会見で、リニア中央新幹線の南アルプストンネルのボーリング調査を、山梨県側に静岡県の水が流出する可能性があるとの理由で進めないよう求めることに対し、「そもそも静岡の水とは何か。法的根拠を示さなければ議論に意味はない」と述べ、静岡県を批判した。
山梨県側から静岡県との県境に向けて進めているボーリング調査をめぐっては、静岡県が「静岡側の地下水が山梨側に流出する恐れがある」として、県境300メートル以内では調査は進めないように求めており、7日の専門部会でもこの方針を維持した。
これに対し長崎氏は「どこどこの水ということを法的に明らかにしてもらう必要がある」として、その法的根拠がない中では、「山梨の水、静岡の水ということは、意味のある議論にはならない」と厳しく指摘した。
さらに「源泉や水の出所によって、どこどこの水になるということなら、(静岡県に流れこむ)富士川の水は、長野県と山梨県が源泉だが、それが長野と山梨の水になるということか」と述べ、静岡県の主張に疑問を呈した。
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