月の解像力は、Galaxyのフラッグシップモデルの能力を誇示する指標のひとつとなった。
米コンデナスト社が運営するテックサイトのアーズ・テクニカは、「このモードは今でもサムスンのマーケティングにおいて頻繁に強調されており、Galaxy S23(Ultra)の広告においても、三脚付きの巨大な望遠鏡を持った人物が、ポケットサイズのGalaxy携帯で撮れる驚きの月の写真に嫉妬する様子が描写されている」と指摘する。
カメラに詳しい方は、レンズの焦点距離で表記する方がイメージしやすいかもしれない。一般のレンズでは300ミリ以上で超望遠といわれるのに対し、S20 Ultraは市販の大半の望遠レンズを上回る「2600ミリ」相当のズーム性能を、小さなスマホに搭載していることになる。相当に迫力ある画作りを期待させる数字だ。
だが、世界のユーザーが息をのんだ月の画像には、大きな「嘘」があった。
実際にはぼやけた画像しか撮影できないにもかかわらず、リアルな月面の凹凸感をAIが加筆していたことが発覚した。純粋な光学では10倍にとどまり、画像が劣化するデジタルズームを含めても30倍にしかならないところ、AIによる加筆で100倍相当の解像感を演出している。
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