いまだ低賃金にあえぐ日本を、急速な円安が襲っている。このジリ貧状態から脱するべく我々取材班は、海外の求人事情を追った。
海外で一定期間生活ができるビザ、ワーキングホリデーを使い、英語力がほぼゼロの状態で海外に飛び出した男性もいる。オーストラリアに渡った吉田優司氏の英語力は中学生レベルだった。
「とりあえず、行けばなんとかなるだろうと。知り合いがいなくても、求人や賃貸情報を得られるサイトも豊富なので心強いです」
友人からバナナ農園を紹介された吉田氏。英語ができないことも、事前に正直にオーナーに伝えた。
「ひとりでできる仕事をくれましたよ。倒れそうなバナナの木をひたすらヒモで補強するっていう(笑)。週休3日で、一日9時間働き、月給3200豪ドル(約30万円)。
住む場所もファームが用意してくれて、家賃は1か月で約3万7500円くらい。WiFiは無料。1か月の食費は約2万円で、月に20万円は貯金できました」
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